今回の講座のコンセプトは、「50代後半〜70代の本物志向の熟年層の新規顧客獲得」つまり、私のような老眼が必要なシニア世代で、まだビーズステッチをやったことがない方のためのビーズステッチ入門編です。
ではシニア世代とはどのような作品を好むのでしょうか?全国の方に気に入っていただくには、どのような作品がよいのでしょうか?首都圏と地方では好みの違いがあるのでしょうか?などなど、いろいろな疑問を解決すべく、全国でお教室を経営されている本部専任講師の中から、シニアおよびシニア予備軍の先生12名にモニターとしてご意見を伺わせていただきました。
皆さんのお教室で人気のあるキットを教えていただいたところ、多くが「簡単に編めるものが人気」とのことでした。確かに作りごたえのあるものは上級者にはよいのですが、ほとんどの生徒さんは、気軽に作れるものがお好きだとのこと。
アイテムは断然、留め具をはずさずに首にかけられるロングネックレス。う〜ん、そうそう。わかります!私も、ロングネックレスばっかり。引き輪やカニカンの作品は、このところ使ったことがない。ブレスにいたっては自力でつけるのに悪戦苦闘してしまい、「昔はもっと簡単につけられたのに・・」と途中で諦めることもしばしば。その点ゴムブレスは重宝と全員の意見が一致しました。
色は地域によって好みが分かれるところですが、年配にあまり好まれない色としては、キラキラ光りすぎているもの、真っ白であらたまり過ぎたもの。でも、年配だからと言ってくすんだ色ばかりではなく、「大人可愛い色」とか、赤も人気だそうです。
ビードルワークの課題作品を見ていただいたところ、いろいろ貴重なご意見をいただきました。そこから、もう一度カリキュラムを組み立て直し、作品のディテールを変更していき、現在の形が出来上がったわけです。3色用意したカラーバリエーションの中から、実際に発売する2色を選ぶのにも、12名の方々は重要な役割を担ってくださいました。
モニターの皆さんに、ビードルワークで使う縫い針とデスクスレダーを使ってみていただいたところ、「一度使ったら止められない」というほどとても好評でした。実際に穴が大きい丸小と丸中で編んでもらったときには、「穴が大きいから針先にビーズを入れるのがとても楽!」という、私が予想していなかった感想が出ました。糸が何度も通ることばかり考えていたので、実際に編むときにこれほどまでに喜んでいただけるとは思っていませんでした。
一足先にビードルワークの良さを実感していただいた12名のモニターの方に、ビードルワーク向きのデザインをお願いしたところ、素敵な作品をご提案いただいたので、ビードルワーク講座の教科書の後ろに、参考作品として掲載することになりましたのでお楽しみに。
モニターを務めていただいた、赤羽 由佳さん、出原 三千世さん、開発 真優美さん、川島 智子さん、倉田 千賀子さん、小坂 あや子さん、小山 裕子さん、多田 晴美さん、長井 光代さん、松永 昭子さん、室木 かよ子さん、百合 貴美子さん(あいうえお順)、ご協力本当にありがとうございました。
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