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〜パート3 モニター講習〜

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〜パート1 デカ穴ビーズと太い針〜
ビードルワーク講座誕生秘話
 〜パート2 作品とカリキュラム作り〜
ただのビーズ作家ではない、ステファニー・エディ

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ビードルワーク講座 誕生物語
〜パート1 TAKUMIシードビーズ


【ニュース】2012/11/15

 

 ビーズステッチ経験者の方は、初めてビーズステッチの針と糸を手にしたときのことを覚えていますか?私が初めて12号の針とナイモを手にしたときは、針に糸を通すのにもたついたばかりか、糸はこんがらがるは、力んで針は曲がるはで散々でした
p(´⌒`。Q) 最近の悩みは、夜になると針に糸がなかなか通らなくなることと、特小ビーズの穴が見づらくなってきていること。この先いったいどうなるのだろうかと心配になってきてしまいました。
 ビーズステッチが敬遠される最大の理由は、針が細くて、持ちづらく、糸が通しづらいこと。これは初心者や年配者だけの問題ではなく、ビーズアクセサリー教室の今の生徒さんにとっても、5年後には同じ現象が必ず起きてくるはず。これがこの講座を作るきっかけでした。

 ビーズステッチ針よりも太い針を使って編むことはできるはずです。でも、問題は小さいビーズの穴には太い針が通らないことでした。穴が大きくなるとその分全体の大きさも大きくなってしまい、作品がごつくて重くなってしまいます。そこで、穴の大きなビーズを作ってもらおうとトーホーさんにお願いしてみました。トーホーさんが作っている丸小などのシードビーズは、そのほとんどが海外で刺しゅうに使われています。刺しゅうをする場合には穴が小さくてビーズがぐらつかないほうがよいわけですから、「穴を大きくしてください」というお願いの意味がなかなかご理解いただけませんでした。待つこと1年。いくつか試作品を作っていただいたものの、なかなか企画が前へ進まず、今年の2月8日、ついに広島工場へ出かけて直談判ということになりました。(ちなみに2月8日は「針供養の日」であり、「事始めの日」とも言われ、私たちにとってはとても縁起のよい節目の日です。)

 まずは工場見学から。この水プレの記念すべき最初の記事は、「トーホービーズ工場とガラスの里見学」でした。ビーズを作る工程を見学させていただくのはこれで3回目になりますが、毎回新しい発見があり、驚くことばかりです。3回とも西村工場長にご案内いただき、解説をしていただくのですが、今回認識を新たにしたのは、「穴を大きくするということは、原管から作り直さなければならない」ということです。
 山仲巌社長と山仲元部長ご兄弟を始め、工場の各部門の責任者の方全員が会議に出席してくださいました。はっきり言って、工場の皆さんは渋々会議に出席している様子で、完全なAWAY戦。私の作戦は、「百聞は一見にしかず」。まずは、トーホーさんが発売しているビーズステッチ針12号とOne-Gをお渡しして、「御社で発売されている針と糸です。通してみてください。」とお願いしたところ、工場の重鎮達は、めがねをかけたり外したりして四苦八苦。次に、「私がこれから使いたいと思っている針と糸なら、こうやって針と糸をセットしてボタンを押すだけで簡単に通せるんです!」とデスクスレダーで縫い針に糸を通したところ、向かい側のテーブルで見ていた重鎮達が一斉に「お〜!!」と、目を丸くして身を乗り出してきました。(このデスクスレダーについては来月パート3で詳しくご紹介します。) 続けて「この針と糸を使うためには、現在のビーズでは穴が小さすぎて通りません!ビーズの外側の大きさはそのままで、穴だけ大きくすることはできないでしょうか?」。そこからの工場の皆さんの動きの早いこと。話はとんとんと進み、「とりあえず丸小と丸中の穴大で白スキ(無色透明のビーズ)を1トン作りましょう」って軽くおっしゃる。「え、え〜????クリアのビーズを1トンも売って歩けません」と半べそ状態の私に、西村工場長曰く「大丈夫、同じ白スキでも、中を染めたり外を染めたり表面を加工したりすると200色近い色数が作れるから」。それにしても丸小1キロで11800粒だから1トンなら100万粒以上。これは責任重大です!
 ただし、「講座発表は12月」が楽習フォーラムからの至上命令。7月から広報開始で逆算すると2月末までに作品をデザインしてビーズを発注しなければなりません。ここからがビーズステッチの研究チームメンター三人(渡辺由美子・周藤紀美恵・安藤潤子)のすごいところです。選択肢は、丸小と丸中の白スキからつくる175色と黒ギョクから作る52色。合計227色とは言っても、かなり色に偏りがあります。これに既存のビーズで穴が大きめの丸大・シリンダー・六角・竹などを加え、小売店では手に入らないエアパールやイオンパワービーズも使ってほしいという様々な条件がコロネットから出されました。私からの要望は、初心者でも簡単に編めて、シニアが気軽に装えて、見た目にオシャレな作品。3週間後、デザインが概ね決まり、丸小11色、丸中18色の生産が始まりました。こうして生まれたのが、トーホーの技術の結晶「デカ穴 シードビーズ TAKUMI」です。 このビーズができたからこそ、「縫い針で編むビーズアクセサリー、ビードルワーク講座」が誕生したのです。「ビードルワーク」とは、「ビーズ」と「針仕事=ニードルワーク」を組み合わせて作った造語です。

 
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ビードルワーク講座 誕生物語
〜パート2 作品とカリキュラムが決まるまで

【ニュース】2012/11/15

 

 今回の講座のコンセプトは、「50代後半〜70代の本物志向の熟年層の新規顧客獲得」つまり、私のような老眼が必要なシニア世代で、まだビーズステッチをやったことがない方のためのビーズステッチ入門編です。
ではシニア世代とはどのような作品を好むのでしょうか?全国の方に気に入っていただくには、どのような作品がよいのでしょうか?首都圏と地方では好みの違いがあるのでしょうか?などなど、いろいろな疑問を解決すべく、全国でお教室を経営されている本部専任講師の中から、シニアおよびシニア予備軍の先生12名にモニターとしてご意見を伺わせていただきました。

 皆さんのお教室で人気のあるキットを教えていただいたところ、多くが「簡単に編めるものが人気」とのことでした。確かに作りごたえのあるものは上級者にはよいのですが、ほとんどの生徒さんは、気軽に作れるものがお好きだとのこと。
アイテムは断然、留め具をはずさずに首にかけられるロングネックレス。う〜ん、そうそう。わかります!私も、ロングネックレスばっかり。引き輪やカニカンの作品は、このところ使ったことがない。ブレスにいたっては自力でつけるのに悪戦苦闘してしまい、「昔はもっと簡単につけられたのに・・」と途中で諦めることもしばしば。その点ゴムブレスは重宝と全員の意見が一致しました。
色は地域によって好みが分かれるところですが、年配にあまり好まれない色としては、キラキラ光りすぎているもの、真っ白であらたまり過ぎたもの。でも、年配だからと言ってくすんだ色ばかりではなく、「大人可愛い色」とか、赤も人気だそうです。

 ビードルワークの課題作品を見ていただいたところ、いろいろ貴重なご意見をいただきました。そこから、もう一度カリキュラムを組み立て直し、作品のディテールを変更していき、現在の形が出来上がったわけです。3色用意したカラーバリエーションの中から、実際に発売する2色を選ぶのにも、12名の方々は重要な役割を担ってくださいました。

 モニターの皆さんに、ビードルワークで使う縫い針とデスクスレダーを使ってみていただいたところ、「一度使ったら止められない」というほどとても好評でした。実際に穴が大きい丸小と丸中で編んでもらったときには、「穴が大きいから針先にビーズを入れるのがとても楽!」という、私が予想していなかった感想が出ました。糸が何度も通ることばかり考えていたので、実際に編むときにこれほどまでに喜んでいただけるとは思っていませんでした。

 一足先にビードルワークの良さを実感していただいた12名のモニターの方に、ビードルワーク向きのデザインをお願いしたところ、素敵な作品をご提案いただいたので、ビードルワーク講座の教科書の後ろに、参考作品として掲載することになりましたのでお楽しみに。

モニターを務めていただいた、赤羽 由佳さん、出原 三千世さん、開発 真優美さん、川島 智子さん、倉田 千賀子さん、小坂 あや子さん、小山 裕子さん、多田 晴美さん、長井 光代さん、松永 昭子さん、室木 かよ子さん、百合 貴美子さん(あいうえお順)、ご協力本当にありがとうございました。


 
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ただのビーズ作家ではない、ステファニー・エディ

【ニュース】2012/9/1

 

  ステファニー・エディについては、過去に2度ほど紹介文を書いたことがあります。最初は、2006年に出版した「創作市場 増刊 アメリカンビーズステッチ」(マリア書房刊)で取り上げた、アメリカのビーズステッチ作家10名の中の一人として。知り合ってまだ数年のお付き合いでしたが、この本を出版するにあたっては、作品提供だけでなく、いろいろな面で支えてくれた貴重な友人の一人です。
 この本に掲載したプロフィールの中にあるように、彼女はビーズだけでなく、ガラス工芸、陶芸、ワイヤーワーク、ファブリックアート、フェルトワーク、水彩画、エナメル加工、彫刻、コスチュームデザイン、舞台セットのデザインなどなど、幅広い芸術活動をしてきた人です。その中で自分の創作活動のメインとしたのが、ビーズステッチでした。
  当時のステファニーのビーズステッチの作品は、「花」をモチーフにしたものが多く見受けられました。花をテーマにする作家が多い中で、彼女の作風には「甘すぎない大人の可愛さ」が漂っていました。花のリアルな形を追求するのではなく、「おとぎ話に出てきそうな花園」というのが、私が感じたイメージでした。

 2度めにステファニーについて書いたのは、「ビーズフレンド 2008年の春号」(ブティック社刊)の中の「worldフレンド通信」という連載の8回目です。ちょうど、東京都美術館で開かれていた「ZEN展」に彼女の作品が出品された頃でした。2007年に来日して以来、「お寿司が大好物、日本文化大好き」という大の日本贔屓になったそうです。
この頃の彼女は、講師としての活動よりも、多くの人に愛されるキット作品をデザインし、より完璧なキットを組んで販売することに力を入れていたように思います。それこそが、彼女がただのビーズ作家ではない所以です。手をとって教えるのと同じくらい親切で丁寧な彼女のレシピ(instruction)には定評があり、長い時間を割いて数人の人に教えるよりも、もっとたくさんの人に自分の作品を楽しんで作ってもらえると思ったのではないでしょうか。
彼女のホームページレシピ(instruction)のサンプルがありますので、のぞいてみてください。

 今回の来日で講習するビーズステッチ作品は、ラダーステッチ、ブリックステッチ、ヘリンボーンステッチを組み合わせてアシメトリーなブレスレットです。以前の作品と比べると、よりアーティスティックで造形的です。同じ段に竹ビーズとシードビーズを交互に使い、平坦になりがちなブリックステッチにリズムを出しています。しっぽの部分をクルリと丸めて立体的に仕上げたところがポイントです。さらにその下からヘリンボーンステッチをスタートさせるなんて、予想もできないデザイン構成です。買った人だれでもが使えるようサイズ調整がしやすいデザインとなっているところは、まさに「キットデザインの女王」ならではです。
 もう1点の講習テーマは、ここ数年彼女が熱心に普及している「バイキングニット」です。何世紀も前から使われてきたワイヤーのテクニックですが、彼女の方法だとかつてないほど簡単にスタートできて、簡単に新しいワイヤーを足すことができます。また、いつでもどこでも「バイキングニット」が楽しめるようにパックされたお道具セットは、コンパクトで便利そのもの。Bead&Button Showで私も講習を受けてきましたが、「こんなにワイヤー作品を自由に楽しく学べるなんて、ステファニーだからこそ」と思いました。ワイヤーが得意な方だけでなく、ワイヤーは苦手という方も、ぜひこの機会に挑戦してみてください。

 
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